Back



今回も物販を手伝うことになっていたので、バンドのリハーサルが始まる時間に合わせて会場に向かった。地元でTと呼ばれる地下鉄(地上も走ってるんだけどね)に乗っていると、途中の駅から Alex がギター一本担いで乗ってきた。挨拶すると、 Alex が「今朝さ〜 Bleu から電話があってさ〜彼のバンが盗まれたっていうんだよね。あの車にはさ、機材が積んであるんだよ…。でもさー彼が自分のバンをとめた場所がわからなくなっちゃっただけだと思うんだけどね。あれから電話ないところみると大丈夫なんだろうね」…なんて人事(ひとごと)のように話してきた。自分にとっちゃ驚きの話なんだけど、でもまぁよくよく考えてみると Bleu らしいエピソードといえばそうだし(彼が初来日してた際も「パスポートなくした」って大騒ぎになったらしいけど、結局みつかったし)、 Alex も慣れてるのか動揺してる雰囲気は全くなし。なんか買い物に行くのか Alex は会場近くの駅のちょっと前の駅で途中下車してしまった。自分はそのまま The Paradise に向かう。すると、The Everyday Visuals の面子が先に到着してて、ステージのセッティングを始めていた。程なくして Bleu も登場。ちゃんとバンで来てました。やっぱり Alex の言うとおりで…。機材運びを手伝っていると、The Get Up Choir のメンバーもちゃくちゃくと集まってきた。自分は物販の場所のセッティングを開始。ある程度目処がたったところでもう一回ステージのあるスペースに行くといつのまにか The Rudds も来ていてリハが始まっていた。そのまんまずーっとリハを眺めていたら、Bleu のご両親や Matt B. も会場に到着。皆さんと挨拶してるとなんか本当に普通の「パーティ」みたいな雰囲気だなぁなんて勝手に思ったりした。 Bang Camaro がリハを終わらせた頃にはもう開場時間間近。物販準備や写真撮りなんかしていたら案の定ご飯を食べ損なってしまったのだが、たまたまバックステージで The Everyday Visuals のみんなが隣の The Paradise Lounge からオーダーしたピザを食べてたので、2切れほどいただいてしまった。どうもご馳走様でした。

お客さんが続々と入ってる来るのを物販ブースから眺めてると、どっかのバンドのメンバーとかどっかのスタッフとかどっかのカメラマンとか見たことのある人が何人もいた。その中で、地元のエンターテイメントフリーペーパー Metro のライター Selena さんもいた。彼女には昨年の11月に Boston に行った際に The Rudds を通じて知り会ったのだけど、彼女は丁度この日に配布された Metro の中で Bleu の Interview 記事を書いていた。 Selena さんがわざわざそれを2部自分のために持ってきてくれて、めちゃくちゃ嬉しかった。

Bang Camaro のステージが始まったので写真を撮りにちょっと見に行く。これがオモロいバンドで、ステージには5人のバンドメンバー以外に大勢の野郎共(失敬)で結成されたコーラス隊もステージにいて曲ごとに合唱(…というか叫んでる?)しているのだ。以前から Alex がくれた曲や、Myspace に置いてある音源を聴いたりしてたけど、どの曲にもいわゆる「歌」が入ってなくて全部まだデモ状態なんだろうなぁ…なんて思ってたんだけど、今回のステージを見る限りどうもあれはあれで完成した曲らしい。あとから Maclaine に聞いた話だと、あのコーラス隊は「リードシンガーズ」でちゃんとしたバンドメンバーらしい。つまり Andrew WK のステージみたいに客がステージにあがってきちゃってパーティ状態になってるのではなく、敢えてあの大勢の野郎共に歌を歌ってもらってるそうな。あまりにも(いい意味で)常識から外れたバンドで非常に興味深い。もしかしたら、外目にはジョークにしか見えないのかもしれないけど、本人たちはいたって真面目にやってるし、あまりに素直過ぎて1回見ただけだけど愛着さえわいてくるバンドでした。

次に登場した The Everyday Visuals は、ココ最近ずっと Bleu とつるんでるバンドだし、ここのメンバー3人が実際 Bleu のバンドとしてもプレイしてるしで殆ど身内状態だけど、実は自分は彼らのステージをフルで見たことが1回もない。そして今回も殆ど観ることができなかった。すんません。

そして Bleu 。最近、なんだかずっとスーツ姿でプレイしてた彼だが、今回久しぶりのジーンズに赤いコンバースという姿でなんか安心してしまった。ネクタイはしてるものの、やっぱりこの方がロック/ポップな感じでしっくり来る。変な SE (失敬)の後にお決まりのように We'll Do It All Again をプレイ、そしてすぐギターを下ろして A Watched Pot に収録予定の I Won't Fuck You Over (題名がどうも…)、そしてその後に多分プレイするのがはじめてであろう L.E.O. の Ya Had Me Goin' をプレイした。ほとんど ELO の Evil Woman なこの曲は、最初に聞かせてもらったときから物凄くいい曲だなぁと思ってたのですが、ちょっとファンク気味なこのリズムをプレイするのはなかなか難しそうだった。ただ、Choir から選抜された5人のディスコティックなコーラス隊が振り付けも完璧で(ギリギリまでステージ脇で練習してました)、素人とは思えないほどのノリで場を盛り上げてたと思う。そして Go 。 Go といえば日本で Hanson の Zac とプレイしたのがとても印象的なんだけど、 Bleu 一人で歌うのは…どんな感じに見えるんだろう?というのも Bleu 近辺の殆どの人が Bleu 一人で歌うヴァージョンしか知らないわけで、Hanson ファンの盛り上がりっぷりとはちょっと温度差があるんじゃないかなぁなんて考えてみたり…(ぶっちゃけどうなんでしょうね。 Bleu ファンからあまり Go についてのコメントって実際聞いたことがないんで…)。 Anyway 。ここでちょっと一息といった感じで Watchin' You Sleep 。そしてここで初期 Redhead までずっと Bleu のバンドでプレイしていたギタリスト Bill Guerra と Dylan がいない間を務めたドラマー Matt B. が登場。Farewell Show らしく古いバンドメイトも駆けつけてきてジョイントとなった。そして I Won't Go Hollywood 、そしてもう何百回とプレイしただろう Feet Don't Fail と続く。本人達は演奏しすぎて飽きてるかもしれないけど、この2曲はライブではマストな曲だと思うし、これこそ Bleu だなぁって思うんだよな…。 Bill のプレイは初めて見るけど Alex や前任の Adam Ross とはまた違った控えめながらもシンプルで格好いいプレイでした。そして後半、ラストへ突っ走る導入部分として 3's a Charm 、Trust Me 。The Get Up Choir も登場して Kiss Me 。やっぱり Bleu も「モータウン風の…」と紹介してたけど、 Headroom や Redhead には無かったテイストの曲。こういう曲を聴いてると、決してバンドサウンドの曲ではないし、ある意味彼的にソングライターとして更に成長を図りたいといったチャレンジが見える曲かなぁと思う。でもライブで聴いても盛り上がる楽しい曲なんだけどね。で、ラストはお約束 Get Up 。最後の "Get Up" をしつこいくらい連呼して彼のセットは終了した。ステージ上ではバンドメンバーがお互い抱き合ってたけど、こういうのも Farewell Show ならではで今までこういうシーンて観たことが無かったし、逆にとても新鮮だった。でもみんなが暖かい拍手で彼を称えてて、悲しいというよりは「ありがとう、新天地でがんばれ」みたいな雰囲気で、みんなが笑顔でお涙頂戴的な要素はなかった。彼自身のステージがトリではなかったし、セットも2004年の12月に2日間行われた Holidang Bash にくらべても全然シンプルなものだったし、 Farewell Show にしてはさっぱりした内容だったけどこれも彼らしい演出なのかも?しれない。

で、今回のトリは The Rudds 。ただ、Bleu 的に予想してなかったかもしれないのだが、The Rudds のステージが始まる頃にはお客さんが減ってしまい、少々寂しい感じだった。 The Rudds はそんなに気にしてなかっただろうけど、実はこの The Rudds のセットの最後にまた Bleu 達が登場して1曲歌うという「スペシャル」が控えていたから、これをもうちょっと事前に匂わせておけばお客さんも見逃すことなくこの場にとどまれたかもしれない。その「スペシャル」は Prince の Purple Rain を全員でプレイというものだったけど、ありがちな仕込みで、途中から登場した the Choir の中に Bleu も混ざってて、彼の歌うパートが来たところで、彼がその The Choir から飛び出してきてステージ前で歌うというものだった。それから Alex や Bang Camaro の Bryn もギターで参加、The Everyday Visuals は The Choir と一緒に合唱…とみんなステージに上がってきてこの「パーティ」を締めくくった。

しかし、お涙頂戴ではないにしろ、個人的にはやっぱりちょっとした寂しさがあった。日本人の自分にとっては Bleu の LA 行きはまた本土にライブ観に行くとしても Boston よりかは近いし訪ねやすいけれど、彼自身が Boston にとてもマッチしてたと思うし、彼のそのローカルな匂いがとても好きなので、彼の拠点が西に移動する事にちょっと違和感を感じている。今の時代、どこで仕事してても案外何も変わらないのかもしれないけど、仕事的に LA で大活躍しつつ、その東海岸…それも New England というアメリカ本土で古い歴史をもつ独特な匂いを消さないで欲しいなぁと思う。彼自身「なんども戻ってくるつもり」とは行っていたけど、自分も今後も彼が Boston でショウをやるときにはやっぱりそっちで観ようとしちゃうんだろうなぁなんて思ってしまった。

しかし、夏にはロードトリップ的ツアーも予定されているそうで、このライブを一区切りにしてまた新たに活動していく彼を応援していきたいと思う。今までと変わらず。


01. We'll Do It All Again
02. I Won't Fuck You Over
03. Ya Had Me Goin' [L.E.O.]
04. Go
05. Watchin' You Sleep
06. I Won't Go Hollywood (feat. Bill Guerra and Matt B.)
07. Feet Don't Fail (feat. Bill Guerra and Matt B.)
08. 3's a Charm
09. Trust Me (with The Get Up Choir)
10. Kiss Me (with The Get Up Choir)
11. Get Up (with The Get Up Choir)



| Top | Back |